興味は続くよ!どこまでも・・・!(永遠に続く特許翻訳の道)

自動車関係を中心に特許翻訳に関わっています。 内燃機関や油圧システムから始まり、HVやEV更には自動運転など、今、自動車はテクノロジーの百貨店。 探求すればするほど興味が湧いてきます。 将来的には、今までの経験分野もさらに探求したい。 医療画像診断装置(CR,DR,PACS、プリンタ)、血液治療システム(Photopheresis)、産業用ロボットなどのFAシステム・・・、 どこまで行っても終わりの見えない特許翻訳道。

2018年09月

2018/09/27

日本語特許を読む:
自動車関係特許(排気システム2):3時間

<特許の概要>
ゼオライトにCuなどを担持(くっ付けた)したNOx浄化触媒で、各成分の最適な配合についての発明。

<コメント>
今日は、アウェイ分野(化学)の触媒関係の特許に挑戦。
出てきました。”化学記号”や”還元”が。
排気ガス中のNOxに尿素(アンモニア、NH3)を吹きかけて、N2とH2Oに還元する( 尿素SCRシステム )。
NOx+NH3→N2+H2O(単純化するため分子数は無視)

講座開始前だったら何を言っているかわからなかっただろうが、今はばっちりわかる。
やっててよかった岡野の化学!
化学についてもちょっと自信が持てそうな感じ。

その他、技術関係サイトで、自動車関係技術を露天掘り。
まだまだ知らないことがたくさんある。







2018/09/28

日本語特許を読む:
自動車関係特許(廃熱回収システム):2時間

<特許の概要>
エンジンから排出される熱を再利用しつつ、排気触媒の温度を適切に管理する方法。
  • 排気システムで使われている触媒を効率よく機能させるためには、適切な温度に保つことが必要。
  • 一方、排気システムから排出される熱は、回収して再利用される(タービンを回すとか)。
この2つを、効率よく行うために熱(蒸気)の流れを、触媒/タービンで切り替え制御した。

<コメント>
排気の温度が上がり過ぎて、どうしてもコントロールできない場合は、燃料を多く供給することにより温度を下げるとのこと。
ちょっと考えると、燃料を多く入れればもっと温度が上がるのではと疑問に思った。
調べたところ、問題となるのは供給する空気と燃料の比(空燃比)であり、燃料の比率を多くすると燃え残った燃料の気化熱で、排気温度が下がるようだ。

火に油を注ぐ!
火に油2



2018/09/27

日本語特許を読む:
自動車関係特許(排気システム):3時間

<特許翻訳の概要)
ディーゼル車には排気ガス中のすすを取り除くためにPM(Particulate Matter)フィルタが付いていて、そのフィルタが目詰まりしないようにPM再生制御が行われている(温度を上げてPMを焼き切り除去する)。この制御方法を改善した発明。

<コメント>
自動車の排気システムが、こんなに複雑になっていたことは知らなかった。
排気ガス中の有害物質(NOx, CO, HC)を除去するために触媒を使い、その触媒が最大の効果を発揮できるように、温度や酸素量を制御している。

ディーゼルに関しては、更に今回の特許のようにPM再生のために、排気ガスに少量の燃料を加えている。
このように、排気システムにもいくつものセンサーやアクチュエータが使われていて、コンピュータで制御されている。

街中を普通に走っている自動車の見えないところで、様々な複雑なシステムがなんの滞りもなく働いていることにあらためて感銘を受けた。

触媒コンバータ


ビデオセミナ:2768_学ぶとはどういうことか




2018/09/25

日本語特許を読む:
自動車関係特許(衝突緩和):1時間

<特許の概要>
自動車衝突時の衝撃を緩衝するための、crash rail(国内ではクラッシュボックス)を、Boxで構成し、またつぶれるきっかけになるくぼみ(イニシエータ)を設けることにより、効率的に潰れ衝撃を吸収するようにした。

<コメント>
自動車が衝突時、自動車、自らがダメージを吸収して、人を守るようになっていると聞いたことがある。
具体的には、バンパーの後ろに潰れることを想定したクラッシュボックスなるものを設けていることがこの特許から分かった。
また、効率よくつぶれるように、イニシエータと呼ばれるくぼみを作ってあるとのこと。

前がぺしゃんこになっているのに、搭乗者がかすり傷というニュースをよく見るが、このクラッシュボックスのおかげなんだと納得。

crash car

クラッシュボックス



図書館に予約しておいた油圧関係の本(5冊)が届いたので斜め読みとネットの情報で勉強、ノートにまとめた。
予想通り、ボイルシャルル、理想気体などが出てきたので、橋元の物理のノートを見直し、ノートにリンクを張った。
動き自体は簡単なOn/Off制御なのに、バルブなどの制御要素はちょっと複雑な構造。
立体的な油の経路を平面図で理解しないといけない。

それぞれの、構成要素は平面図で動作を理解するだけでなく、外観図もキープしておくとイメージが残りやすいと思う。

ギヤ―ポンプ外観

ギヤ―ポンプ




実際に見たことのあるものもあるし、実物とこれからどこかで遭遇するかもしれない。

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